『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が感染拡大によって再延期になった。
この感染状況だとやむなし。公開されていたとしても感染が怖くて見に行けなかった。無症状でも長期間肺にダメージが残る危険があるらしく洒落にならない。
どれを見ればいいのか
公開はいつになるか分からないが、それまでに復習しておこうと思い旧劇場版をみることにした。
旧劇場版は修正やらいろいろあるらしく、どれから見ればいいのか分かりにくい。wikiをじっくり読んでやっと理解できたぞ。
今から見るなら『DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』を見ればいいみたい。『シト新生』というのは修正前バージョンだとか。ネットフリックスでは『DEATH (TRUE)2』と『Air / まごころを、君に』が別々に配信されていた。
旧劇場版2本はファンの間で春エヴァ、夏エヴァと呼ばれてるみたいだけど、リアルタイムで見た世代ではないから事情がよく分かってない。自分は「にわか」。
新劇場版が始まったくらいの時期にDVDでTVシリーズと旧劇場版を見たので、リアルタイムの熱気は知らないのよね。作品の内容に関しても浅い理解しかない。
やっぱり難解
旧劇場版は二回目の視聴になる。一回目は、やたら残酷で怖いし内容も意味不明という感想だった。
前回見てから何年も経っているので残酷シーンには耐性が付いているど、やっぱり内容はがよく分からないままだった。特に終盤。実写が入ったりして一体何を見せつけられてるんだって感じ。
でもわけがわからないのだけど不思議と面白いんだよね。引き込まれる。これがエヴァの魅力なのかな。わかりやすいストーリーが無くても十分見れるというのは凄いことでは?
ストーリーというより演出と映像の面白さで見せる感じ。
なかなかないよなあこういう作品は。エンタメ作品なのに文学やアートみたいなこともやるし相当変わってる。
あと、びっくりするくらいグロテスクなシーンと残酷な描写が多くて、なんか病的なもの、狂気みたいなものを感じるよ。よくあるファッション狂気じゃなくて、本当に作者が狂ってる感じがしてヤバい。
最後はメタな話になってオタクにお説教(自己批判?)して終わりっていう、なかなかどうかしてる映画だなぁ……。
ラスト直前の実写パートでファンレターらしきものとか、ガイナックス建物の落書き、ネット上の殺害予告などの映像が挟まれるのも意味深。
エヴァの異常な盛り上がりと熱狂的なファン、過激な行動に出る人々にうんざりしてたってことなんでしょうかね。
オタクは気持ち悪いと…?
よく言われるように、こんなアニメにマジにならずに現実に帰れよっていうメッセージが入ってるように思えるね。
当時庵野監督は病んでたって話だよね。オタクを否定すると自分も否定することになるし、なかなか複雑な考えに囚われて混乱してる感じ。シンジくんの混乱は監督の混乱そのものなのかな。
いろいろ推測はできるけど、肝心なところはやっぱりわからないな。不可解な映画でした。
おわりに
予告編を見ると『シン・エヴァ』はすべてのエヴァの完結編みたいな感じ。どう締めるのか楽しみだけど、ウイルスがなんとかならないと上映どころじゃないというのが辛いなぁ。どうなることやら。
予告の最後でシンジくんが「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」って言うけど、二次創作も巻き込んで全部終わりにするつもりなのかしらね。
いまさら二次創作のガイドラインを出してきたのが意味深。その影響で有名な綾波同人の作者が綾波はもう描きませんって宣言してやめちゃったし。
もういい加減エヴァという呪縛から開放されたいのかね。