Apple製品の人気は凄いですね。ジョブズ存命時に比べると勢いが落ちた気はしますが、今なお沢山のファンや信者がいます。「iPhone」以外のスマホは使いたくないって人もいますし、「Mac」はデザイナー等アート関係者から圧倒的な支持を受けています。
個人的には「iPod nano」の販売が終了になったのが残念で仕方ありません。「iPhone」やスマホで音楽を聴く人が多くなって需要が無くなったと言いますが、そんな事ないでしょ。
用途が違いますもん。小さいて軽い所が良いんですよ。余計な機能が付いておらずシンプルな所もいい。実際、販売終了後に価格高騰するくらい需要はあるんですよ。後継機を作れば売れるのに。
さらに「Apple Music」に対応していないのが終了した本当の理由とも言われています。そうだとしたら利益最優先でユーザー置いてけぼりということ。確かに月額商法は儲かるけれども。最近のAppleはちょっと迷走気味な気がします…。
偽アップルからのメール文面
前置きが長くなりましたが本題に入ります。今回はそんなAppleの知名度を利用したフィッシングメールの話。文面公開します。
アップルサービスと名乗っていますが差出人は明らかに偽物。怪しすぎる。
もう少しまともなドメイン名を考えられなかったんでしょうか。無駄に長過ぎて不審です。
「親愛な」の右、黒塗りの部分にはメールアドレスが入っています。名前じゃないということはアドレスしか知らないのでしょうね。IDや個人名が入っていないメールは要警戒です。(※ただしIDや個人名が入っていても絶対に詐欺メールで無いとは言い切れません。)
違和感まみれの日本語
興味深いのは「Appleアカウントのアカウントに異常なアカウントにログインしています。」の部分。その日本語が異常だよ!と言いたくなるような「アカウント」連呼。
何を思ってこの文を書いたのか。違和感の塊です。書いたのは日本語ネイティブではなさそう。あるいは機械翻訳なのでしょうか。
その割には後半の「新しい場所や別の端末からログインしている可能性があります。下のリンクをクリックしてアカウント情報を確認してください。」には違和感が無いという謎。
ヤバいリンク
「マイアカウント確認>」をクリックすると詐欺サイトに飛んで個人情報を入力させられるのでしょうね。もしくはウイルス、スパイウェアなどヤバいモノを送り込まれるか。
念のためリンク先の公開は控えますが、「app1e」という「 i 」が「 1 」に置き換わった怪しい文字列がいくつも含まれるメチャクチャ長いアドレスでした。
ちなみにこれ、英語圏のPCオタク(ハッカー)が使う「leet」とかいう表記法らしいです。形の似ている別の文字に置き換える。「4pp1e」とか。アルファベットとの対応表があるwikipediaのリンクを貼っておきます。
また、メールの最後にアカウントがロックされるという警告があります。「24時間以内」という時間制限を設けているのは焦らせ判断力を低下させる狙いでしょう。テレビショッピングの「30分以内に購入すると云々…」と似たような心理テクニック。
ただ24時間は制限時間としてちょっと長すぎるかなぁ~。あんまり焦らない気が。
おわりに
日本語が怪しいので外国人の仕業だと思いますが、どこの国の人でしょうね。leetが使われていたのでやっぱり英語圏なのでしょうか?他方、日本で使われない字体の漢字が入っていたりするとアジア系の可能性が高まります。
それにしても色々と稚拙なフィッシングメールでした。騙す気があるんでしょうか。ネット詐欺の手口が巧妙化する一方でこういう残念なメールを送るやつも未だにいるんですね。
本物と見分けるのが困難なフィッシングメールもあるので油断は禁物。本物かなと思ってもクリックする前にリンク先のアドレスを確認するのが良いかもしれません。
冷静になって観察し、むやみにリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしないよう気をつけたいところです。